刃物メーカー「貝印」は開発に2年の歳月をかけた「紙カミソリ」をこの春、発売しました。刃は金属なのですが、その名の通りハンドル部分が全部紙でできています。水にぬれることが必至のカミソリ。紙で大丈夫なのでしょうか。
10分ほど水につけてみましたが、水をはじいています。紙に水が染み込んでいる様子もありません。強度もしっかりしています。旅行や出張でのニーズを考えて、持ち運びしやすい組み立て式です。
最近話題になっているユニークなゴミ削減の取り組みを紹介。
最今年で発売35周年を迎える「午後の紅茶」から、ブランド初となる国内の復興応援につながる商品「午後の紅茶 for HAPPINESS 熊本県産いちごティー」が6月1日から発売される。「午後の紅茶」ブランドとしては初の国内復興応援型商品で、売上の一部が寄付になる。応援先は2016年の大地震で被害にあった熊本県。1本につき3.9円(感謝=サンキュー)を同県の復興応援のために活用し、地域社会・コミュニティの支援に取り組む。
これはブランド発売35周年のテーマ「幸せの紅茶、35周年の午後の紅茶~あなたに、届け!ありがとう。~」の活動のひとつとして、日々の心ときめく幸せに寄り添う活動とともに、商品と連動した復興応援を通じて顧客への感謝の念を体現した取り組みでもある。
支援金は、「復興応援 キリン絆プロジェクト」の方針に則り、
①「被災地復興支援」として熊本県庁に寄付金を贈呈する
②「食産業支援」として熊本の農産物のブランディングに活用する(JA熊本経済連へ寄付)
③「地域活性化」として、南阿蘇鉄道の復旧、ブランディング支援に活用する(南阿蘇村に寄付)
④「子どもの笑顔づくり支援」として、南阿蘇村での子どもたちの交流、教育環境の整備に活用する(同村へ寄付)
――としている。
今回、新商品の原料に使われる熊本県産のいちご「ゆうべに」という品種は、「復興応援 キリン絆プロジェクト」でブランディングを支援しているものだ。「ゆうべに」は粒も大きく、豊かな香りと上品な甘さと程よい酸味のバランスが特長だ。また、渋みが少なくすっきりと優しい飲み口の熊本県産紅茶葉も一部(5%)使用する。
キリンの加藤さんは「『いつでもお客様に幸せなときめきを届ける』のが、『午後の紅茶』のブランド・パーパス(ブランドの社会的存在意義)です。そのブランディングとして、美味しさはもちろんですが、国産素材を使った特別感や安心感、自分の買った商品が社会貢献につながる実感といった『幸せなときめき』を、お客様に提供できればと考えています」と語る。
私たちの身近な所にも、被災地の復興支援につながる商品は多くあります。もし購入しようとする者があり、同じものでこういった取り組みをしているものがあれば、ぜひともそちらを選んでいただきたいものです。
ちなみに、NTK通信の作成者は、この商品を飲んでみましたが、甘酸っぱくて、スッキリと飲みやすかったです。みなさんもぜひお試しください。
これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックをきっかけに使われ始めた手袋、マスクなどの個人用保護具(PPE: Personal Protective Equipment)によって、野生生物が傷ついたり死んだりしているというニュース。PPEの多くがプラスチックで作られていることもあり、屋外にポイ捨てされれば野生生物に大きな影響を与える可能性があるのです。「私たちは今日の健康危機に対処するため、明日の環境危機をつくり出しています」と指摘する声もある。
パンデミックはまだ続いており、PPEの需要が衰える気配はない。マスクが行き届くよう、各国は値下げなどの努力を行っています。ただPPEが浸透し、価格が下がれば、それだけゴミも増加することになります。実際に、清掃ボランティアがたった1日で100枚以上の屋外に捨てられたマスクを見つけることもあったとのこと。
マスクであれ、使い捨ての手袋であれ、プラスチックは環境中で分解されない。その代わり、マイクロプラスチックと呼ばれる小さな破片になり、動物の肺や胃に取り込まれれば、感染症や閉塞(へいそく)を引き起こす恐れがある。動物の体がプラスチックを代謝しようとした場合、浸出した化学物質に傷つけられ、死に至ることさえあるのです。
使い捨てのマスクから、再度洗って使用できる再利用可能なマスクに変えるだけで、PPEごみの量に大きな違いをもたらすことが期待されます。可能であればマスクを再生可能なものに変えてみてはどうでしょうか。